紫外線はもちろん夏が一番強いですが、実は5月の紫外線量は7月や8月の紫外線量とさほど変わらず、残暑厳しい9月よりも多いと言われています。
また、最近はリモートワークや外出自粛の影響で、家にいることが多く、日焼け止めを使用する機会が少ないかもしれません。家から出ない日はめんどくさいしできたら何も塗りたくないですよね、それにすっぴんの方が肌を休ませることが出来ていいはず。と思いメイクをせずにすっぴんで過ごすことも多いでしょう。しかし、紫外線は家の中にも入ってきてしまいます。
日焼け止めは日差しを浴びる外出時のみ使用するアイテムではなく、日焼け対策の一環として、在宅時でも使用する方が望ましいのです。
一方UV-Aは、地表に降り注ぐ紫外線の90%を占め、肌の表面を突き進んで真皮にまで到達します。肌内部のコラーゲン繊維などを破壊し、しわやたるみなどの原因になります。波長が長いため、家の中や車の中など、窓ガラスやレースカーテンも通過して室内入ってきてしまいます。
そして、このUV-AはUV-Bより肌の奥深くまで届きコラーゲンを破壊してしまいます、つまり肌の弾力や回復力が失われてしまうのです。また、UV-Aは細胞の遺伝子にもダメージを与えてしまう危険度の高いものです。
UV-Bは、日焼けの原因となる紫外線です。たくさん浴びると赤く炎症を起こします。肌が赤くなって水ぶくれなどを起こす、いわゆる「日焼け」はこのUV-Bによるもので、一時的な日焼けでは済まず、その後シミやそばかすの原因になります。
UV-Bに関しては、窓ガラスなどがほぼブロックしてくれるのですが、肌に危険度の高いUV-Aが部屋の中に入ってきてしまうということを考えると、例え部屋の中にいても、いかに日焼け止めが大切かということがわかっていただけたと思います。
室内での日焼け対策
しかし、先述の通り、紫外線(UV-A)は家の中まで到達してしまうため、家の中にいる時でも日焼け止めを使用するのがおすすめです。
といっても、家にいる時はどうしてもオフモードになりがちで、メイクをせずにすっぴんで過ごすということも多々あると思います。しかし、すっぴんはかなり無防備な状態と言えます。メイクの「バリア」がなく、直に紫外線を受けるからです。可能であれば、ベースメイクだけでもしたり、簡単な「おうちメイク」をしたり、もしメイクが面倒な場合は、最低限日焼け止めだけでも塗るようにしましょう。
日焼け止めの選び方
日焼け止めの効果を表す数値として、「SPF」と「PA」があります。SPFとPAに関しては、なんとなく理解をされている方が多いのではないでしょうか。
■SPF
例えばSPF30であれば、20分×30倍=600分、SPF50であれば、20分×50倍=1,000分遅らせることができるというイメージです。
■PA
肌内部のコラーゲン繊維などを破壊し、しわやたるみなどの原因になってしまう「UV-A」の防止効果を表す目安の数値で、+、++、+++、++++の4段階に分かれています。
また、家の中にいる時に日焼け止めを使用する場合は、ぜひ「UV-A」の防止効果を表す「PA」の数値に着目して日焼け止めを選んでみてくださいね。
パソコンやスマホなどの液晶画面の光も肌にダメージを!?
家は日当たりもそんなに良くないし、大丈夫でしょって思った人は要注意です。
窓から入る日差しだけが肌にダメージを与える原因ではありません。現代では使わないわけにはいかないスマホ・パソコンこの画面が発する光に含まれるブルーライトとよばれる『高いエネルギーをもった光』この光が、画面を見ているあなたの顔に降り注ぎダメージを与え、乾燥や肌荒れなどを引き起こしています。
日焼け止めは、これらの光からも物理的なバリアとして働いてあなたの肌を守ってくれるので、リモートワークで室内にいるから、今日は外出しないからといって、何も塗らないのではなく、日焼け止めだけでも忘れずに塗ることをおすすめします。