高カカオチョコレートで肌が荒れる!?さらに意外な落とし穴

美肌効果動脈硬化予防疲労回復肝機能の改善便秘改善アレルギー予防、さらにはがん予防と、様々な効果があるとして注目を集めている「高カカオチョコレート

一般的にはカカオ70%以上が「高カカオチョコレート」と言われており、そのカカオに含まれる「カカオポリフェノール」に上記のうような効果があるとされています。

しかしながら、カカオ配合率何%以上が高カカオチョコレートであるといった定義は現在のところありません。最近では特にこの高カカオチョコレートが注目を浴び、各メーカーから様々な商品が発売されています。

高カカオチョコレートを食べたら肌が荒れたと聞くけど、それは本当なのでしょうか?

チョコレートと肌荒れの関係性

チョコレートは美味しさと贅沢なひとときを提供してくれます。でも摂りすぎることが肌荒れに影響を与える可能性があるということです。そこで、賢いチョコレートの選び方と、美肌をキープするための注意点について探っていきましょう。

1.多量の添加物が入ったものを避ける

市販のチョコレートには多くの添加物が含まれています。これらの添加物は肌に負担をかけ、肌荒れの原因となる可能性があります。オーガニックなチョコレートを選ぶことで、肌への負担を軽減し、美味しさを損なうことなく健康な肌を保つことができます。

2.砂糖の過剰摂取が肌トラブルをまねく

一部のチョコレート製品には非常に多くの砂糖が含まれています。砂糖の過剰摂取は肌荒れを引き起こす可能性があります。できるだけ低糖分のチョコレートを選ぶことで、チョコレートを楽しみながらも肌を健康な状態に保ちやすくすることができます。

一般的に『チョコレートを食べすぎたら肌が荒れてしまった』という場合、チョコレートの成分(=カカオ)が原因であることよりも糖分の過剰摂取による場合が多く、カカオの配合量が直接『肌荒れ』につながるという科学的根拠は現在、見つかっていません。高カカオチョコレートで肌が荒れたという場合『チョコレートを食べすぎたら肌が荒れてしまった』というイメージが一般的に強くあるため、濃さを売りにしている高カカオチョコレートが、その濃さゆえにそのイメージと結びつきやすいためだと推測されます。

高カカオであるかどうかということよりも【糖分】の取りすぎにご注意ください。

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2-1.砂糖と肌荒れの深い関係

砂糖は美味しいだけでなく、私たちの健康に大きな影響を与える要素の一つです。肌荒れと砂糖の関係は、以下のような点でじゅうぶん気をつけないといけません。

1.炎症の引き金
砂糖は血糖値を急激に上昇させる傾向があります。急激な血糖値の変動は、炎症の引き金となります。この炎症が肌にも及ぶことで、ニキビや赤みなどの肌荒れが引き起こされる可能性があります。

2.コラーゲンの減少
砂糖の摂取が増えると、コラーゲンの生成が減少するという研究結果があります。コラーゲンは肌の弾力性やハリを保つために不可欠です。その減少は肌の老化を早め、肌荒れを促進する可能性があります。

3.グリコシル化と肌老化
過剰な砂糖摂取は、グリコシル化と呼ばれる現象を引き起こすことが知られています。これは、過剰な血糖が皮膚のタンパク質と結びつくことで、肌老化を促進します。結果として、肌荒れやシワの増加が予想されます。

4.油分の増加と毛穴の詰まり
高糖質の食品は皮脂の過剰な分泌を引き起こす可能性があります。これにより毛穴が詰まりやすくなり、ニキビや吹き出物の発生を招くことがあります。

5.抗酸化物質の減少
過剰な砂糖摂取は抗酸化物質の消耗を引き起こします。抗酸化物質は肌を守るために重要であり、その減少は肌に対する外部からのダメージに対抗できなくなり、肌荒れを引き起こす可能性があります。

以上のように、砂糖の過剰な摂取は肌荒れの原因につながります。健康な肌を保つためにも砂糖の摂取を適度に抑え、バランスの取れた食生活を心掛けることが重要です。

3.ポリフェノールの摂取量にも注意を

ダークチョコレートに多く含まれるポリフェノール。ポリフェノール抗酸化物質とよばれ肌の健康にプラスの効果をもたらす一方で、摂りすぎには「酸化ストレスと呼ばれる状態を引き起こす可能性」「過剰摂取で鉄や亜鉛の吸収に影響を及ぼす」「アレルギー反応」などがあるため適切な量で摂取するよう注意してください。

まとめ

高カカオチョコレートの摂取が肌荒れにつながるというよりは、チョコレートに含まれる糖分や脂肪分、ポリフェノール、添加物などが肌に与える影響を理解し、賢く選ぶことで、チョコレートを楽しみながら健康な肌をキープできます。

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おまけ、高カカオチョコレートの意外な落とし穴

高カカオチョコレートのカカオの「配合量」に関してです。

カカオの配合量に関して

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まず、チョコレートというのは「カカオマス」「カカオバター」「砂糖」からできています。
 
よくコンビニやスーパーで見かける、大手メーカーの「カカオ72%チョコレート」から、最近ではカカオ99%というものまで登場しています。
 
一見、カカオがより多く入っているほうが身体によさそうで、例えば、同じ値段でA社のカカオ72%のものと、B社の85%のものがあった場合、B社の85%のほうを選んでしまいがちです。
なぜなら72%のものより85%のほうが多くカカオが入っていて、身体に良さそうな気がするからです。(ここでは美味しさやその他の原材料は加味していません。)
 
しかし注目すべきは、そのパーセンテージのうち、「カカオマス」が何%入っているかということなのです。
 
 
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 カカオマス
 
 
カカオバター
1
美肌効果や動脈硬化予防等に効果的とされるのは「カカオポリフェノール」のことで、これは褐色のカカオマスに含まれており、カカオバターには含まれていません。
しかし、カカオ72%や85%など、商品パッケージに書かれているものは、この「カカオマス」と「カカオバター(ココアバター)」の合計量なのです。
カカオバターはほとんどが脂肪分なので、この成分から美肌効果等を期待することはできません。
 
つまり大切なのは、カカオ72%であろうが、85%であろうが、「カカオマス」がどれだけ含まれているのか。ということなのです。
 
仮に、カカオ72%と書かれたA社のチョコレートのうち「カカオバター」が20%含まれているとして、カカオ85%と書かれたB社のチョコレートのうち「カカオバター」が40%含まれているとしたら、それぞれの「カカオマス」の量は、A社52%、B社45%となり、A社のカカオ72%のほうが実はカカオポリフェノールの量は多い。ということになるのです。
 

どのように見極めたら良いか

パッケージにはそれぞれカカオマス何%カカオバター何%と書かなければいけないという義務はなく、実際書いていないので、裏面の原材料の記載順を見て判断するしかありません。。
明らかにカカオバターのほうが多い場合は白っぽいチョコレートになるので、中身の写真を見て判断することも可能かもしれませんが、そのような高カカオチョコレートはないと思います。
ほとんどの商品がカカオバターよりカカオマスのほうが多く入っている、もしくはちょっとの差だとは思いますが、食品表示法に基づき、原材料は含有量順に記載することが定められているため、もし仮に、72%カカオという商品のパッケージ裏の原材料表示で「カカオバター」のほうが先に書いてある場合は、カカオマスよりカカオバターのほうが半分以上(36%以上)入っているという計算になりますね。
 
そう言われてみると、99%カカオ配合とされている商品の原材料表示を確かめたくなります。

気になる方は一度チェックをしてから購入してみるのもいいですね。

▼シカクリームに関してはこちらの記事でご紹介

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