自分の肌は何タイプ?肌質別のお悩みと、今すぐ自力でできる肌質改善法!

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自分の肌質をご存知でしょうか?しっかりと洗顔をしたり、スキンケアをしているのに、気付いたら顔がテカテカしたりベタベタしている。反対に、スキンケアで保湿はしっかりしているのに、肌の乾燥・肌トラブルが治らない、Tゾーンだけベタつく、そんなことはないでしょうか。実はそれ、肌質の問題かもしれません

しかし、自分の肌質を把握し、理解していないと正しい対策ができず改善できません。それどころか誤ったケアをしてしまうことでさらに悪化してしまう可能性もあります。
まずは自分の肌質がどのタイプなのかをしっかり把握して、肌質にあった改善を行いましょう。

また、肌質は季節や年齢によっても変わることがあり、女性の場合、出産を終えた産後にも肌質が変わることがあるので、「自分はこの肌質なんだ」と思いこまずに、その時々の「今の自分の肌質」をチェックして改善する必要があります。

 

《目次》

 

1.肌質の種類とその特徴

肌は「肌質」という観点から大きく4つのタイプに分類されます。

【普通肌】肌の水分量皮脂量(油分)のバランスが整っていて、外部からの刺激にも強く、環境が変化してもあまり影響を受けることがない理想的な肌質。肌のキメも細かく、ニキビ肌トラブルが起こることも少ない。メイクのノリもよく、一般的に綺麗な肌と言われる肌質。

【脂性肌】

皮脂が過剰に分泌されてしまう肌質のことで、肌の油分が多い状態。皮脂が毛穴に詰まりやすいため、ニキビ吹き出物ができやすい。Tゾーンを中心にテカリがちで、肌のキメも粗く、メイク崩れも起きやすい。顔のテカりに悩まされている人は自分のことをこの「脂性肌」であると思っている人が多い。
脂性肌の中には、細かく分けると脂性乾燥肌(インナードライ肌)などもあり、肌の内部は乾燥しているのに、表面はテカテカしているということもあります。

【乾燥肌】

肌の角質層の水分量が30%以下になっている状態で、水分も油分も両方不足している状態の肌のことを指します。
乾燥肌は文字通り乾燥なので、冬場は特に肌がつっぱりやすく、全体的に乾燥してカサカサしがちな肌質。テカりなどとは無縁であると考えている人が多い。
乾燥が悪化すると、バリア機能も弱まり、あらゆる刺激に対して反応してしまう状態になる。

【混合肌】

基本的には、脂性と乾燥の両方が混ざった肌質のことを指します。日本人の多くがこの混合肌だと言われているほど、よくある肌質。額や鼻など、皮脂が多いTゾーンはベタッとしているのに、頬や口周りなどは乾燥しがち。
脂性と乾燥の2つの要因が混ざり、顔の部位によって肌質が異なるため、スキンケアが難しく、ニキビ肌トラブルを起こしやすい。

2.それぞれの肌質の原因と自力で改善する対策方法

4つの肌タイプを把握していただけましたか?では、それぞれの肌質になってしまった原因は何なのでしょうか。

2-1.【脂性肌】の原因

食生活(脂質の多い食事)

普段の食事で脂質を多く摂取していると、当然ながら皮脂は増えます。自らの身体は自らが摂取した食べ物や飲み物でできているからです。
まずは食事で脂質の過剰摂取を避けることが、脂性肌の改善の第一歩となります。

ストレス

ストレスが脂性肌につながっているというのもピンとこないかもしれませんが、疲労やストレスがかかり、ホルモンバランスが崩れると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。このコルチゾールが血液中に多くなると、男性ホルモンが活性化され、皮脂の分泌に拍車をかけることになってしまいます。仕事や勉強、家事、子育てなど、さまざまなストレスがあると思います、それらのストレスを急に減らすことは難しいことだと思います。なのでまずは、好きな音楽を聴く、映画を見る、スポーツをするといった自分が楽しく感じる時間を増やし、1日の中でストレスを感じる時間とリラックスできる時間のバランスを改善しましょう。

不規則な生活

睡眠不足や夜更かし、また運動不足などに陥ると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。自律神経のバランスが乱れて交感神経が刺激されると、男性ホルモンの分泌が活性化するため、皮脂の分泌が過剰になります。
生活習慣を正すことで、全体のホルモンバランスが改善され、皮脂の分泌も正常に行われるように改善していきます。

乾燥

脂性肌なのに乾燥が原因?と思うかもしれませんが、脂性肌と乾燥には深い関係があるのです。
というのも皮脂の分泌量が多かったとしても、肌内部が乾燥していると、もちろん水分が少ない状態になっていて、皮脂を分泌して肌の乾燥を守ろうとします。それが、肌の表面はテカっているのに、肌内部は乾燥しているという、いわゆる「インナードライ」が進んでしまっている状態になってしまっていることがあります。

脂性肌なので保湿クリームは避けていた、という方も、スキンケアで化粧水などをつけた後の仕上げには、保湿クリームで水分が蒸発しないようにフタをしましょう。それでも油分が気になる場合は、今は油分が少なめの「水分クリーム」と呼ばれる保湿クリームも出ているので試してみてください。

油分少なめの保湿クリーム「水分クリーム」をご紹介

間違ったスキンケア

間違ったスキンケアが原因で皮脂が過剰に分泌されていることもあります。脂性肌の場合、皮脂を必要以上に落とそうとして何回も洗顔をしたり、ふき取り化粧水を使用したりと、皮脂対策を行っている人も多いはずです。
しかし、皮脂を余分に取りすぎることによって、皮脂が過剰に分泌されている可能性もあります。

皮脂には肌を守る役割があるため、本来肌に保っておきたい皮脂が取り除かれることによって、その皮脂を補うためにさらに皮脂を分泌させます。その結果、元々の皮脂よりもさらに多い量の皮脂が分泌されることになってしまうのです。
また、脂性肌だからといってベタつくのを嫌がり、化粧水だけでスキンケアを済ませたりしていませんか?
化粧水だけでケアを終わらせて、肌の水分を保持しておく「フタ」の役割をする保湿アイテムを使用しなかった場合、その化粧水が蒸発する際、もともと肌に存在する水分も奪ってしまうため、肌自身が乾燥を防ごうとして、皮脂を余分に分泌しているということも考えられます。

遺伝

肌質には遺伝が大きく関わっているとされています。生まれながらに先天性の肌質として、皮脂腺が太かったり、皮脂の分泌量が多い場合があります。
その他にも、子どもの頃からあまり肌が乾燥したことがないという場合や、思春期の頃から頬、鼻、おでこなどにニキビがよくできるようになった、両親のどちらかまたは両方がニキビに悩まされていたという場合などは、遺伝的に肌質の影響を受けている可能性があります。

2-2.脂性肌の改善対策

食生活・食事を見直す

 

ジャンクフードや脂質、糖質の摂りすぎは、皮脂を多く分泌してしまいます。ですのでジャンクフードや脂質・糖質の過剰摂取はできる限り避け、反対に皮脂の分泌を抑制する「ビタミン」を食事で積極的に取り入れるようにしましょう。
特に「ビタミンB1」「ビタミンB2」は肌の機能を高め、「ビタミンB6」は肌のお助け有効成分とされています。

 

ビタミンB1

皮脂の分泌をコントロールし、糖質を分解してくれる

ビタミンB1を多く含む食材】豚肉・大豆・昆布など

ビタミンB2

皮脂分泌を抑制し、コラーゲン生成をサポートしてくれる

ビタミンB2を多く含む食材】卵・牛乳・レバー・納豆など

ビタミンB6

脂質の代謝をサポートしてくれる

ビタミンB6を多く含む食材】にんにく・マグロやかつおなどの魚介類・鶏肉など

スキンケアを見直す

 

脂性肌の人によくありがちなのが、1日に何度も洗顔をして皮脂をオフしたり、あぶらとり紙やさらさらシートなどを駆使して必要以上に皮脂を落としてしまうということです。
また、洗顔の際に洗浄力の強い洗顔料を使用し、できる限り皮脂が浮いてこないようにしていませんか?

でもこれは間違ったスキンケアです。皮脂が気になるあまり洗顔をしすぎてしまい、結果、肌が乾燥し、皮脂の分泌量が増え、もとよりテカテカになってしまうというケースが実は多いのです。

洗顔に関して

洗顔料はオイリー肌用のものでもいいですが、洗浄力が強すぎるものは逆効果になる恐れがあるので、洗顔後につっぱらない程度のものを使用しましょう。そして洗顔後には、さっぱり系のローションクリームで保湿をし、皮脂の分泌量を抑えるようにします。

洗顔前に蒸しタオルを使用したり、洗顔後に収れん作用がある化粧水を使用すると毛穴が引き締まり、皮脂の分泌量を抑えられる可能性もあります。個人差がありますので、一度試してみて、ご自身に合っているようなら取り入れてみてください。

乳液に関して

乳液に関しては、元々の脂性肌の人の場合は使用しなくても構いませんので(※個人差があります)さっぱり系のローションやクリームでの保湿をメインに行います。

それでもテカリが気になったら?

実際にテカりが気になった場合の対処法ですが、一般的にはあぶらとり紙などを使用する事が多いのではないでしょうか。ただし、あぶらとり紙を使いすぎるのは逆効果ですので、ティッシュなどで軽く押さえて拭き取り、どうしてもダメな時はあぶらとり紙を使用するようにすると、皮脂の分泌を抑えることが可能です。

ストレスや思春期によるものの場合は、「顔を洗いすぎない」ということに重点を置いてみましょう。ただし、ストレスや思春期によるものと思っていても、実際は夜更かしをして睡眠時間が足りていなかったり、ジャンクフードなどを食べすぎていることによるものだったりする可能性もあるので、規則正しい生活を行うというのは試してみる価値があります。

 

2-3.乾燥肌の原因

生活習慣の乱れ(肌のターンオーバーの乱れ)
健康な肌というのは、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーによって、一定の周期(28日〜56日)で常に新たな肌に生まれ変わり、バリア機能が保たれています。
ターンオーバーの周期も年齢によって異なり、28日というのはほとんどが20代です。加齢とともに新陳代謝は低下するため、30〜40代の場合はこのターンオーバーに40〜45日程度かかります。
ところが、ストレス生活習慣の乱れなどでターンオーバーのサイクルが乱れると、古くなった角質細胞がいつまでも剥がれずに肌表面に残ってしまい、バリア機能が低下し、天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質が生成されにくくなったり、水分が外に逃げやすくなったりします。
加齢によるもの
肌自体の保湿成分である皮脂や汗、保水力の基となるヒアルロン酸やコラーゲンは、加齢とともに減少していきます。
バリア機能を担っている成分の一つであるセラミドに至っては、20歳をピークにどんどん減少し、40歳ではピーク時の半分になると言われています。また、加齢による女性ホルモンの減少も、肌乾燥を招く要因の一つです。
間違ったスキンケア
化粧水を塗る量が少なすぎる、肌を擦りすぎている、使用しているスキンケアアイテムに刺激の強い成分が入っているなど、乾燥肌につながってしまう「間違ったスキンケア」は様々あります。
乾燥肌の場合、日々のスキンケアの中でも、特に注意したいのが「クレンジング」です。メイクを落とすためにクレンジングは必要不可欠なものですが、肌のバリア機能を司る皮脂や天然保湿因子、細胞間脂質(セラミド)は脂溶性のため、 クレンジングをすると少なからず溶け出し、一緒に流れ落ちてしまいます。
天然保湿因子や細胞間脂質の主成分であるセラミドは、肌の「ターンオーバー」の際に生成される保湿成分ですので、流れ落ちてしまうと、元の状態に戻るまで数日かかってしまいます
女性の場合は、ほぼ毎日クレジングをすると思いますので、これでは肌のバリア機能が回復するわけがなく、ずっと乾燥した状態が続くことになってしまうのです。
紫外線や外部刺激によるもの
日焼け止めや日傘を使用せず、紫外線対策を何もしない状態で紫外線を浴びると、日焼けをしてしまうというのは当然のことですが、肌は紫外線の侵入を自ら防ごうとします。その結果、肌の表面には余分な角質が残った状態になります。
さらに肌のバリア機能が低下し、紫外線や外部刺激が肌に侵入しやすくなり、反対に肌内部の水分は蒸発しやすくなってしまいます。それが乾燥肌へと繋がるのです。
 

2-4.乾燥肌の改善対策

では、乾燥肌を改善するにはどのような対策をすれば良いのでしょうか。
スキンケアを見直す
 
 
スキンケアをしっかり行わないのはよくありませんが、反対に「しすぎ」もよくありません。
下記のチェック項目に当てはまる場合は、スキンケアを見直す必要があります。
 
  • クレンジングはゆっくり丁寧に時間をかけて行っている
  • 拭き取るタイプのクレンジングを頻繁に使っている
  • 高めの温度のお湯で洗顔している
  • 念入りに時間をかけて洗顔を行っている
  • 色々な種類のスキンケアアイテムを毎日重ね付けしている
 

これらはどれも「しすぎ」に当てはまります。

 

クレンジングについて

まず、クレンジングはご存知の通り、肌にとっては非常に負担がかかるものです。どんなに肌に優しいクレンジングでも、配合されている界面活性剤が肌に負担をかけ、肌に長時間触れていると刺激を与え、乾燥を招きます。

また、クレンジングの際の「肌を擦る」という動作も肌に負担をかけます。クレンジングを行うときは、人差し指、中指、薬指の3本を使って、優しくかつ短時間で済ませるようにしましょう。塗り始めから洗い流すまで、1分以内で行うのが理想です。
 
次に、拭き取るタイプのクレンジングですが、とても便利なアイテムなので、忙しい日なんかは重宝されるのではないでしょうか。しかし、肌を擦ってメイクを落とすため、摩擦による刺激を与えてしまい、通常のクレンジングと比べてかなりの負担がかかります。
また、しっかりとメイクを落とすことができれば良いですが、メイクの拭き残しなどが肌に残ってしまうと、肌荒れくすみなどの原因になってしまいます。
特にアイメイクの拭き残しがあると、まつげダニが繁殖してしまうこともありますので、注意が必要です。
 

洗顔について

また、高い温度のお湯で洗顔をすると、皮脂の他に、肌に必要なうるおい成分も落としてしまうことになり、バリア機能を損ねてしまいます。

バリア機能が損なわれると、肌内部の水分が蒸発しやすくなり、また外部刺激を受けやすくなります。その結果、乾燥を招いてしまいます。お湯の温度は高くても人肌くらいの温度で洗うようにしましょう。
洗顔後は肌が非常に乾燥しやすい状態ですので、お風呂の中で洗顔をされる場合は、最後に行うようにしましょう。
 
また、丁寧に洗顔をするのは良いことですが、洗顔料には洗浄成分が入っているため、あまり長い時間をかけて行っていると肌に刺激を与えてしまいます。
洗顔もクレンジングと同様、肌に付けてから洗い流すまで1分程度で済ませるようにしましょう。
 

2-5.混合肌の原因

間違ったスキンケア
混合肌の場合、額や鼻など皮脂が多いTゾーンはベタッとしているのに、頬や口周りのフェイスラインは乾燥しやすいという特徴があります。本来であればその部位に応じたケアが必要になりますが、なかなか部位別にケアをしているという人は少ないと思います。
でもTゾーンがベタッとしているからといって、そちらに照準を合わせてさっぱりしたタイプの基礎化粧品を使用していると、フェイスラインの乾燥を補うことはできません。
反対に、乾燥しているフェイスラインに照準を合わせて、油分の多い重めの基礎化粧品を使っていると、額や鼻などの皮脂量がさらに増え、毛穴が詰まってしまったり、ニキビの原因になってしまうこともあります。
不規則な生活
不規則な生活でストレスがかかり、自律神経のバランスが乱れて交感神経が刺激されると、男性ホルモンの分泌が活性化するため、皮脂の分泌が過剰になります。そうなることで、皮脂腺の多いTゾーンだけがテカりやすくなってしまいます。
また、女性ホルモンの1つであるエストロゲンは「うるおい」に関係があり、美肌づくりに必要なホルモンです。不規則な生活によって女性機能が低下すると、エストロゲンの分泌量が減少し、男性ホルモンの分泌量が増えます。すると、皮脂が過剰に分泌されたり、時には乾燥を招き、混合肌になってしまいます。
季節的要因
寒い時期は強く乾燥を感じたり、暑い時期は皮脂の分泌量が過剰になったり、季節の変わり目温度変化が原因で混合肌を招くことがあります。
季節によって肌質が変わるという方は、混合肌を疑った方が良いかもしれません。そのほかにも、食生活、喫煙、飲酒など様々な要因が混合肌を招く原因になってしまいます。
 

2-6.混合肌の改善対策

部位別にスキンケアを変える
 
 
少し面倒かもしれませんが、混合肌の場合、皮脂が多いTゾーンはベタっとしていて、頬や口周りのフェイスラインは乾燥していることが多いため、それぞれの部位に合わせてスキンケアを変えるのが好ましいです。
皮脂が多い部位に油分たっぷりのケアをすると、毛穴の詰まりを起こしたり、ニキビの原因になルこともあります。反対に乾燥している部位にさっぱりタイプのケアをすると、十分な保湿ができず、バリア機能の低下につながってしまうことがあるからです。
 
頬や口周りなど、乾燥している部位のケア
 
水分・油分をバランスよく整えてくれるケアをするように心がけましょう。また、可能な限り皮脂を取りすぎないないように、優しいクレンジング・洗顔を行なってください。洗顔、化粧水の後はセラミド入りの美容液クリームを使うのがおすすめです。セラミドは水分を抱え込む働きをしてくれます。
 

額や鼻など、皮脂が多い部位のケア

なるべく油分を与えすぎないようにし、皮脂汚れや毛穴の汚れをしっかりと落とす洗顔・クレンジングを心がけましょう。ビタミンC誘導体が入ったアイテムもおすすめです。ビタミンC誘導体は、抗酸化作用、皮脂抑制作用があります。

 

3. 顔のテカリは肌質が原因?

顔のテカりは「脂性肌だから」と考える方が多いと思います。もちろん、脂性肌だから顔がテカりやすいということはあります。

しかし、顔がテカりやすいのは脂性肌の人で、乾燥肌の人は顔はテカらないかというと、必ずしもそうではないということを知っておきましょう。

それは、顔のテカりが「油分」によるものとすると、乾燥肌の人はトータルの水分量が少ない状態なので、肌は乾燥を防いで潤いを保とうとし、油分(皮脂)を分泌します。そうなることで、肌の油水分のバランスが崩れ、油分(皮脂)が過剰分泌され、顔がテカるという症状に陥ります。

そもそも、脂性肌になってしまう原因はどこにあるのかということを考えてみると、その原因は乾燥肌になる原因と非常に似ています
また、以前は普通肌だったのに、加齢によって肌の水分量が減り、皮脂の分泌量が増えてテカるようになったという人も多いです。

このように、顔のテカりは皮脂の分泌によって生じますが、脂性肌の人だけがテカリやすいのではなく、乾燥肌の人でもテカる要素は十分存在しているということです。

乾燥肌」の延長線上に「脂性肌」があるといっても過言ではないのです。

 3-1.顔のテカりを改善する方法

では、顔のテカりはどのように対策を行っていけばよいのでしょうか。
まず、夏だけでなく、季節を問わず年間通して顔がテカリやすいという方は、元々脂性肌である可能性が高いです。そういった方はストレスや遺伝によるものが多いため、余計に皮脂が分泌されないようにケアしていくということが必要になります。

脂性肌の場合

例えば、遺伝で皮脂腺が元々発達している場合には、なかなか外からのアプローチでは皮脂の分泌を抑えることはできません。かといって洗顔の回数を増やしたりしてしまうと、余計に皮脂の分泌量が増えて、テカりを誘発してしまうことになります。
まずは日々のスキンケアや生活習慣を見直していく必要があります。

スキンケアを見直す
できれば帰宅後はすぐにメイクを落とすようにしましょう。メイク落としはオイルタイプ、バームタイプのものがおすすめです。クレンジングは、洗浄力の高さなどで選んでいる方が多いと思いますが、脂性肌の場合、洗浄力が弱いミルクタイプを使用し続けると、余分な皮脂が落ち切らずに、毛穴の黒ずみなどを引き起こしてしまう可能性があります。
洗顔料は、皮脂が多いからといって洗浄力の強いものを使うと、保湿成分や細胞間脂質など、本来肌に必要なうるおい成分まで落としてしまうことにあります。
洗顔料はよく泡立て、ゴシゴシ擦らないように優しく洗い、肌に泡などが残らないよう十分にすすぎましょう。洗顔後は保湿アイテムで水分と油分を補給します。
皮脂が気になるからといって保湿を怠ってしまうと、反対に肌が乾燥してしまい、過剰な皮脂分泌につながってしまいます。
生活習慣を見直す
皮脂の分泌に影響するものとして、食事・生活習慣・ストレスなどが挙げられます。健康な肌を維持するためにバランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス発散を心がけましょう。
食生活に関しては、野菜やビタミンを多く取ることで、脂性肌の症状を改善させていくことができます。
皮脂の分泌をコントロールし、糖質を分解してくれる【ビタミンB1
皮脂分泌を抑制し、コラーゲン生成をサポートしてくれる【ビタミンB2

脂質の代謝をサポートしてくれる【ビタミンB6】を意識して摂取するようにしましょう。

乾燥肌の場合

次に、乾燥によって顔がテカってしまっている人の対策方法です。実は乾燥によって顔がテカってしまっている人は改善できる可能性が非常に高いです。このタイプの対策方法はズバリ「乾燥させない」ということです。
非常にシンプルなのですが、ケア方法を誤ることによって悪化しやすいのもこのタイプの特徴なので、しっかりと正しいケアを行っていきましょう。

スキンケアを見直す

 具体的な方法ですが、まず洗顔のしすぎには最も注意しなければなりません。洗顔は多くても朝夜の1日2回までにして、ゴシゴシ洗うのではなく、洗顔ネットなどを使用して細かく柔らかな泡を作り、肌に直接触れず転がすようにして洗っていきます。

特に夜は、入浴時に洗顔をすることもあると思いますが、その場合はできるだけ洗顔を最後に行いましょう。お湯に浸かることで毛穴も広がりますし、何と言っても洗顔直後から肌の乾燥が急激に始まっていくからです。

冬場などは特に入浴後に体が痒くなったり、ヒリヒリして痛いなどといった経験を持つ方も多いのではないでしょうか。それらは全て乾燥によって引き起こされている症状で、入浴後の乾燥スピードを象徴するものです。
ですので、できればお風呂の最後に洗顔を行い、お風呂から上がったらすぐに化粧水で水分を与え、ローションクリームで保湿を行ってください。

スポンジで考えると分かりやすく、乾燥した状態のスポンジに水を垂らしても水を吸収しにくいですが、少し潤った状態のスポンジであれば水はどんどん吸収されていきます。

これと同じで、洗顔後は肌の乾燥がすぐに始まっていると同時に、ローションやクリームの吸収も非常に良い状態です。この時間を逃さないようにしましょう。

たっぷり保湿してあげることによって、肌自身も乾燥していると思わないため、皮脂の分泌量も抑えることができます。もちろん、パックなどをするのも効果的ですので、定期的に保湿パックをしてあげるとさらに効果的です。
脂性肌ではない人の場合は、化粧水の後、乳液による保湿もしっかり行っていきましょう。

これらの保湿をしっかりと行うことによって皮脂の分泌が不要になるので、結果的にテカりも生じにくくなるということです。

自力で肌質を改善するための、その他の注意事項

肌質を自分で改善するためには、スキンケア以外にも注意しなければならないことがあります。

エアコン

夏や冬はどうしてもエアコンに頼ってしまいがちですが、このエアコンは乾燥を引き起こす大きな原因になります。エアコンを使用する時期は特にしっかりと保湿を行うと同時に、加湿器などで湿度を調整したり、エアコンをつけっぱなしにしないように衣服などで調節するようにしてみましょう。

食生活

もちろん食生活も重要なポイントです。外食が多いなど食生活が偏っているという方、特に野菜をなかなか食べないという方は、肌の再生に必要なビタミンが不足しているかもしれません。

特に脂質の代謝をサポートするビタミンB2ビタミンB6ビタミンCは水溶性ビタミンのため、定期的に摂取しないと尿などと一緒に体外に排出されてしまいます。
食事で野菜をたくさん摂れないという方は、上手くサプリメントなどで補助しながら、野菜を中心として食生活を改善していきましょう。

また、女性で年齢と共に顔がテカるようになってしまったという人の場合、ホルモンバランスが崩れていることが原因になっているかもしれませんので、女性ホルモンに似た作用の大豆イソフラボンを豆腐などの大豆製品を食事に取り入れ摂取すると良いでしょう。

まずは普段から洗顔に気をつけて、しっかり保湿をすることで、テカりは十分抑えることが可能です。 
自分はベタつきやすいから、きっと「脂性肌」だろう。と思ってケアをしていたら、実は乾燥肌で、その乾燥を防ぐために皮脂が多く分泌されていた。
Tゾーンがテカりやすいから「脂性肌」だろう。と思っていたら、Tゾーン以外の部位は実は乾燥している混合肌だった。

などはよくある話で、自分の肌質を「たぶんこうだろう」と思い込んだまま長年スキンケアをしている方も多いといいます。

今一度、自分の肌質が何なのかを把握し、肌質に合ったスキンケアを心がけ、睡眠や食生活などの面においても規則正しい生活を送ることが、美肌への近道になるかもしれません。
 

4.自宅で簡単!肌質チェック法

自分の肌は普通肌なのか、脂性肌なのか、乾燥肌なのか、混合肌なのか、大きく分けた4つの肌質のどれに当てはまるのか、自宅で簡単にできる肌質チェック法をご紹介いたします!ぜひ実践してみてくださいね。

セルフ肌質チェック方法

①いつも通りに洗顔をします。

②タオルで優しく水分を拭き取り、10分〜15分ほど放置します。(冬場は5分〜10分で可)

チェックは以上です。さて、放置した後の肌状態はどのような状態でしょうか?

 

【結果】

全体的につっぱった感じはなく、しっとりしている。脂っぽさも感じない。→ 【普通肌

全体的につっぱった感じがあり、頬や目の周り、口周りがカサカサしている。→【乾燥肌

全体的にしっとりしているが、顔全体やTゾーンに脂っぽさがある。→【脂性肌

全体的につっぱった感じで、目の周り、口周りはカサカサするが、Tゾーンには脂っぽさがある。→【混合肌

 

簡単な方法ですが、自分の肌質をある程度把握することができれば、肌トラブルの改善やスキンケアアイテムの選定にも役立ちます。

 

まとめ

それぞれの肌質と改善方法に関してご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
とくに女性は、季節、生理前後によっても肌状態が変わりやすいという特徴があります。
長年ずっと同じスキンケア用品で、同じ方法でケアをしていても、今の肌にそれが合っているのかはわかりません。そのため、定期的に自分の肌質をチェックし、その時の自分に合ったケアを心がけることが、肌質の改善につながり、綺麗な肌を手に入れるためのひとつの方法として大きな役割を果たすのです。

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